
🟢 はじめに
前回の記事では、
についてお話ししました。
📝前回の記事はこちら👇
いよいよ今回から、実際にAWSの画面を操作して、何もない広大なクラウド大陸に自分だけのインフラを構築していく実践編がスタートします。
今後のロードマップは以下の通りです。
STEP2:日常使いの鍵と土地の確保(IAMユーザー作成、EC2サーバー建設)
STEP3:サーバー内装の整備(SSH接続、スワップメモリ作成、Java&MySQL導入)
STEP4:アプリの設置と24時間営業化(ビルド、nohupでのバックグラウンド実行)
STEP5:ギルドの看板とセキュリティ(独自ドメイン、Nginx配置、HTTPS化)
これからAWSアカウントを作成しますが、お手元に「クレジットカード(またはデビットカード)」と「SMSが受信できるスマートフォン」をご用意ください。
と不安に思われるかもしれませんが、ご安心ください。
カードの登録はあくまで不正利用を防ぐための「身分証明」のようなものであり、無料枠内に収まる設定にしていれば、勝手にお金が引き落とされることはありません。
「リスク管理」を最初に行うことで、安全に学習を進められるようになります。
それでは、準備ができたら早速クラウド大陸へのパスポートを発行しに行きましょう。
🎫 クラウド大陸へのパスポート発行(アカウント作成)
それでは、実際にAWSのアカウントを作成していきましょう。
1. AWS公式サイトへアクセス
AWSの公式サイトへアクセスし、右上の「アカウントの作成」、または画面中央の黒いボタン「無料で AWS の使用を開始」をクリックします。(どちらを押しても同じアカウント作成画面に進むので大丈夫です。)

2. 基本情報の入力
Eメールアドレスと、AWSアカウント名を入力して進め、メールアドレスに届く認証コードを入力します。

💡 AWSアカウント名の決め方
ここで入力するアカウント名は、task-app-admin のような特定のアプリ名ではなく、
のように設定することをおすすめします。
なぜなら、AWSアカウントは「1つのアプリ専用」ではなく、「広大なクラウド大陸の所有権」そのものだからです。
今後、別の新しいWebアプリを作りたくなった時も、この同じアカウント(土地)にサーバーを建てていくことになります。
なお、この名前は管理画面の右上に表示される「表示名」であり、後からいつでも自由に変更できます。
3. パスワードの設定

ここで設定するパスワードは、クラウド大陸の全ての権限を握る「ルートユーザー」となります。
万が一このパスワードがハッカーに漏れると、勝手に高額なサーバーを建てられてしまう(クラウド破産)恐れがあるため、以下の3つの鉄則を守って設定しましょう。
🗝️ ルートパスワードを設定する3つの鉄則
大文字、小文字、数字、記号(! @ # $ % など)をすべて混ぜた、意味を持たないランダムな文字列にしてください。
2️⃣ 他のサイトでの使い回しは「絶対」にNG
普段使っているWebサービスや、アプリで設定したパスワードは絶対に使わず、AWS専用の世界で一つだけの鍵を新しく作り出します。
3️⃣ パスワード管理アプリ等に保管する
Google ChromeやApple(iCloud)のパスワード保存機能、「1Password」「Bitwarden」などのパスワード管理アプリに記憶させてください。
4. 連絡先と住所の入力
用途は「個人」を選択し、氏名や住所を入力します。
5. クレジットカード情報の登録
身分証明としてカード情報を入力します。
カードが有効かどうかの確認のため、一時的に1ドル等の少額の保留が入る場合がありますが、後で取り消されますのでご安心ください。
6. 本人確認(SMS認証)
電話番号を入力し、スマホに届いた検証コード(数字)を入力して本人確認を完了させます。
7. サポートプランの選択
最後にサポートプランを選ぶ画面になります。
必ず一番左の「無料(6か月)」を選択してください。

ここを有料プランにしてしまうと、毎月定額の課金が始まってしまいます。
これですべての入力が完了です。お疲れ様でした☕

無事にアカウント作成(サインアップ)が完了し、AWSの管理画面(マネジメントコンソール)へログインできるようになりました。
🗼 活動拠点を「東京」へ移動する
アカウントが作成できたら、いよいよクラウド大陸の中枢である
にログインします。
ここでサーバー(EC2)を触る前に「1点だけ重要なポイント」があります。
画面の右上(ご自身のアカウント名の左側)を見てみてください。
現在の地域(リージョン)が 「アジアパシフィック (シドニー)」 や「米国東部 (バージニア北部)」などになっていないでしょうか?

AWSは世界中にデータセンター(土地)を持っています。
このままシドニーにサーバーを建ててしまうことも可能ですが、日本からアクセスした時に物理的な距離が遠いため、通信に時間がかかりアプリの動作が少しモッサリしてしまいます。
右上の地域名(例:「アジアパシフィック (シドニー)」)をクリックします。
ズラッと出てくる地域の一覧から、「アジアパシフィック (東京) 」 を探してクリックします。
![]()
画面がリロードされ、右上が「東京」になれば、日本国内でサーバーを建てる準備は完了です。
🛡️ AWS Budgets(請求アラート)
活動拠点を東京に移したら、インフラ構築の最初のステップとして「AWS Budgets(請求アラート)」を設定します。
AWSは、誤って有料のボタンを押してしまうと課金が発生します。
そこで、事前に
をしておきます。
傷口が1円の段階ですぐに気づいて止めることができるため、クラウド破産の恐怖を取り除き、安心して色々な機能に挑戦できるようになります。
✅ AWS Budgets 設定手順
🟦 請求ダッシュボードへ移動
画面右上のご自身の名前(アカウント名)をクリックし、メニューの中から
をクリックします。
🟦Budgets(予算)画面へ
画面左側のメニュー一覧から、「Budgets (予算)」 を探してクリックします。
(※もし左側のメニューが隠れている場合は、画面左上の「三」のようなアイコンをクリックすると表示されます)

🟦予算の作成をスタート
画面右側にあるオレンジ色の 「予算の作成」 ボタンをクリックします。

🟦テンプレートの選択
「セットアップ方法」の項目で、「テンプレートを使用 (シンプル)」 が選ばれていることを確認します。
すぐ下の「テンプレート」の中から、「ゼロ支出予算」 を選択します。

🟦通知先の設定
画面を少し下にスクロールすると、「E メール受信者」という入力欄があります。
ここに、アラート(警告メール)を受け取りたいご自身のメールアドレスを入力します。
一番下にあるオレンジ色の 「予算を作成」 ボタンをクリックします。
画面が切り替わり、「My Zero_Spend_Budget」という項目が一覧に追加されていれば、設定は完了です。

これで、
ようになります。
✍️ おわりに
今回はAWSアカウントの作成と、クラウド破産を防ぐ「AWS Budgets」の設定までを行いました。
サーバーを建てる前に、まずはコスト管理とリスク対策を行うことで、安心してAWSの世界を冒険できるようになりました。
現在ログインしているアカウント(ルートユーザー)は、アカウントの解約や支払い設定の変更まで何でもできてしまいます。
実務の開発現場では、普段の作業はルートユーザーではなく、
権限を安全な範囲に絞った
を作ってログインします。
次回は、この「IAMユーザー」を発行し、
を開拓していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました🙇♂️