
🟢 はじめに
前回の記事では、私が「会員制タスク管理アプリ」を作ろうと決めた理由と、開発の5つのステップをご紹介しました。
📝 前回の記事はこちら👇
今回は、ステップ2「基礎となる拠点を作る」クエストに出発します。
Javaのアプリ開発と聞くと、何となくハードルが高いイメージがあると思いますが、今回は「Spring Initializr(スプリング・イニシャライザ)」という便利ツールを使って、サクッと準備を進めていきたいと思います。
これからJavaアプリを作ってみたい!という初心者の方の参考になれば幸いです🙌
🏰 ギルド窓口「Spring Initializr」とは?
「Spring Initializr」と聞いて、パソコンにインストールするソフトウェアを想像される方もいらっしゃるかもしれません。
実はこれ、ブラウザからアクセスするだけで使える「Webサービス」になります。
面倒なインストール作業は一切不要で、誰でもすぐに使うことができます。
RPGで例えるなら、「冒険者のギルド窓口」のイメージです。
「どんな名前のパーティにするか」「どんな武器や魔法(機能)を初期装備として持っていくか」を窓口の申請書に入力するだけで、冒険に必要なものが全て詰まった「初心者キット(プロジェクトのひな形)」を渡してくれるようなサービスです。
英語の画面が開きますが、設定する箇所は決まっています。
さっそく、Spring Initializr (https://start.spring.io/) にアクセスして、冒険の申請書を書いていきましょう。
🗺️ 冒険の申請書(設定)の書き方
画面を左側と右側に分けて、設定項目を解説していきます。
🟨 プロジェクトの基本設定(冒険のベース)
画面左上から埋めていきます。
🔸Project(ビルドツール): Maven または Gradle-Groovy
ビルドツールとは「プログラムの組み立て鍛冶職人」です。
どちらの職人にお願いするかを選びます。
🔹Maven(メイヴン): 伝統と信頼のベテラン職人
ネット上のエラー解決記事も多く、堅牢な受託開発の現場でもよく使われると言われています。
「色々な現場に対応できる力をつけたい!」という方にオススメです。今回はこちらを選んでみます。
🔹Gradle-Groovy(グレイドル): 令和の新進気鋭の職人
記述がシンプルでスッキリ書けます。最新トレンドが好きならこちらがおすすめです。

一番右の Gradle - Kotlin は、主にKotlinという別の言語を使う時に選ぶものなので、今回は選びません。
🔸Spring Boot(バージョン)
カッコ書きの英語がついていない、緑色の丸がついている数字(安定版)を選びます。(例:4.0.6など)

⚠️ バージョンの見分け方
「数字が大きい方が良さそう」と (SNAPSHOT) がついているものを選びたくなるかもしれませんが、
(RC): リリース候補(最終テスト品)です。
何もついていないもの: 厳しいチェックをクリアした「安全で確実な完成品(安定版)」です。今回はこれを選びます。
🟦 Project Metadata(パーティのプロフィール)
ここは、あなたが作るアプリの「家紋」や「名前」を決める場所です。
例:com.kenichikamoi
・Artifact: アプリのシステム名(フォルダ名)です。
例:task-app
・Name: アプリの名前です。Artifactと同じでOKです。

【Java村のルール】パッケージ名の掟
一番下の Package name について
上で task-app と入力すると、自動で com.kenichikamoi.task-app と入力されますが、実はJavaのパッケージ名にハイフン(-)を使うのはNGというルールがあり、このまま進めるとエラーが発生します。
Artifact はハイフンOKですが、一番下の Package name はハイフンを抜いて com.kenichikamoi.taskapp のように全て繋げるのがJava村のマナーです。

☕ コラム:Javaのバージョン
「Java」の項目は、自分のPCに入っているバージョンに合わせます。
java -version と入力してEnter押下
java version "25.0.2" のように出た数字があなたのバージョンです。

PCのバージョン(例:25)が設定(例:21)よりも高ければ、新しいゲーム機で古いソフトを遊ぶように問題なく動きます。
学習用なら、ネットに情報が多い「21」や「17」(長く使えるLTSという安定版)を選ぶのがオススメです。
🟨 Dependencies(初期装備をカートに入れる)
画面右側の 「ADD DEPENDENCIES」 ボタンを押して、冒険に必要な装備を検索窓から探して追加していきます。
今回の「会員制タスク管理アプリ」に必要なのは以下の4つです。
Thymeleaf:HTMLの画面を表示するためのテンプレート。
Spring Data JPA: データベース(MySQLなど)とやり取りするため。
MySQL Driver: MySQLデータベースに接続するための専用の鍵。
※Spring Security(ログイン機能)は、最初から入れるとエラーで全滅しやすいと言われているため、今はカートに入れません。


🎁 いざお会計(初心者キットの受け取り)
すべての設定が終わったら、画面下部の 「GENERATE」 ボタンをクリックします。レジでお会計をするイメージです。
すると、設定した情報がすべて詰まった .zip ファイルがダウンロードされます。
あとは、このZipファイルを解凍(展開)して、使い慣れたVSCodeやEclipseなどのIDEで「既存のプロジェクト」として開くだけです。
📝 おわりに
これで、冒険の拠点となる「初心者キット」の準備が整いました。
次回の記事では、この初心者キットを使って、「データベース(MySQL)と連携し、最初の画面を表示させる」手順を解説したいと思います。
これからJavaアプリを作ってみたい!という初心者の方の参考になれば幸いです🙌
Javaの基礎を学んだものの、「どうやって実際のWebアプリを作ればいいの?」と迷っていませんか?
この連載は、「Spring Boot」を使ってオリジナルの「タスク管理アプリ」をゼロから作り上げるまでの道のりを記録した開発手順まとめです。
冒険の最終目標(開発するアプリ):「会員管理システムを拡張したタスク管理アプリ」
・基本のCRUD(作成・読取・更新・削除)機能
・Spring Securityによるログイン・権限管理
かつての自分と同じように悩むJava初心者にとって、少しでも役立つ記事になれば幸いです。